MOSKVA 1


 MOSKVA 1はKMZ(クラスノゴルスク機械工場)で最初に製造されたカメラです。

 1945年、戦争に勝利しても国土は荒れ果てたままであり、すぐに生産に取り掛かれる状態ではなかった。KMZでカメラ製造がはじまったのは、翌年の1946年からで、このとき製造されたカメラがMOSKVA1である。レンジファインダーのFED-ZORKIの製造は1948年であるので、2年早いことになる。なお、KMZではこれより前にフォトスナイパー用のTairレンズを製造している。

 MOSKVA1は1946年〜49年に31632台製造されており、その後製造されたMOSKVA2,4,5に比べるとずいぶん少ない。戦後復興期にやっと製造されたカメラであるため、高級感は全くなく作りもあまり良いとはいえない。



 6×9判なのでフィルム1本で8コマしか撮れません。三脚穴が2ヶ所あって、縦位置でも横位置でも三脚にセットできます。
 写真では見づらいけれど、MOCKBA1と書いてあります。ZENIT,ZORKI,FED,SMENAなど、その後シリーズで作られた最初のカメラには「1」は無いのに、MOCKBAだけは「1」から始まっています。すぐにモデルチェンジしようと思っていたのでしょうか。

畳むとこんなにコンパクト


説明
 フィルムサイズ:6×9版
 レンズ:インダスター−23 11cmF4.5 前玉回転式
 シャッター:B,1,2,5,10,25,50,100,250 
        セットレバー式   
 絞り:F4.5,F5.6,F8.0,F11,F16,F22,F32
 絞り羽根数:10枚
 ファインダー:逆ガリレオ式、距離計なし
 露出制御:手動設定
 最短撮影距離:1.5m
 裏蓋:蝶番式
 フィルムコマ送り:赤窓による番号確認方式
 サイズ:H90×W160×D47mm(厚さの47mmは畳んだときの値。広げると130mm程度になる。)
 質量:700g 
 製造番号:4808712
 製造年:1948年

 レンズ部分の拡大。KMZマークは光線無しタイプ。
 レンズの横には製造番号が4808712と書いてあるのですが、レンズ表面には009704となっています。どういう関係なのかわからない。



撮影例 戦後復興期に作られたカメラとはとても信じられない、充分、実用になる描写です。


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